阪神タイガースの本拠地である甲子園球場に近いコンビニエンスストア「ローソン」が4月8日、外観を従来の水色からの黄色に刷新し、注目を集めている。
店舗の外観カラーを変更したのは甲子園球場前から約500メートル南にあるローソン西宮甲子園九番町店(西宮市甲子園九番町)。敷地面積は49.6坪。2013年1月17日にオープン以来、通常営業を続けていたが、今年1月にローソン(東京都品川区)が阪神タイガース(西宮市甲子園町)とオフィシャルスポンサー契約を締結したことを受け、全国初の「タイガース×ローソンコラボ店」が実現。4月8日の甲子園球場のプロ野球今シーズン開幕に合わせ、外装・内装を1日で刷新しリニューアルオープンした。
外装は虎柄をイメージする黄色と黒のしま模様に変更し、入り口横や外壁に同チームのロゴマークをプリント。のぼりを立てるなどタイガース色を全面的にアピールする。店内では甲子園球場名物のジェット風船やメガホン、タオルなど約70種類のオフィシャルグッズを取り扱い、イートインコーナーでは野球関連のチラシを設置するなど情報発信も行う。店員はファンの間で「虎ユニ」と呼ばれる同チームのユニホームを着用し接客を行う。オープン初日に最も売れた商品はジェット風船(216円)。
買い物に訪れた京都市在住の会社員、岡野祐介さんは「前を通り掛かったら虎ローソンになっていてびっくりして、思わず入ってしまった。ジェット風船が置いてあったり、スタッフがユニホーム姿だったりするのがうれしい。試合前の宴会はこのローソンの力を借りたい」と喜ぶ。
「タイガースファンとの心の距離がグッと縮まった」と話すのは同店店長代行の高井恵子さん。「まだオープンして1日しかたっていないのに、『頑張ってね』とか『日本一のローソンだね』とお客さんから家族のように声を掛けてもらえるのがありがたい」とも。ローソン近畿支社近畿運営担当の戸野嘉一さんは「今後も情報発信やグッズ販売を行っていくのでぜひ足を運んでほしい」と来店を呼び掛ける。