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阪神甲子園球場、今シーズンからLED照明導入 カクテル光線を継承

阪神甲子園球場の伝統的な情景を守るため、「カクテル光線」を再現した

阪神甲子園球場の伝統的な情景を守るため、「カクテル光線」を再現した

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 阪神甲子園球場(西宮市甲子園町)は2022年から、最新のLED照明756台を導入する。

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 従来の照明設備は点灯・消灯に時間がかかったが、LED照明の導入により、瞬時に点灯・消灯を行うことができるようになる。これにより野球などのイベント中に暗転など、さまざまな照明演出が可能になる。全てのLED照明を一台一台個別に点灯・消灯させることもでき、阪神タイガースの試合中には、鉄塔照明4台を生かしてドット絵のように球団ロゴや虎が走る様子などの演出も可能になる。LEDはパナソニック製。

 併せて、同球場の伝統的な情景を守るため、だいだい色と白色のLED照明で「カクテル光線」を再現。パナソニックの岩崎浩暁さんは「当社ならではの色味再現技術により、2色が混ざった際に甲子園の独特な温かみのある空間に最大限近づけるよう調整している」と説明する。

 さらに、従来のHID照明からLED照明へ切り替えることで、ナイター照明使用時に排出する二酸化炭素を約60%抑制できるという。同球場は、環境保全への関心を高め、持続可能な社会の実現に貢献する「KOSHIEN “eco” Challenge」に取り組んでおり、今後もカーボン・オフセット試合の実施や、球場内照明の完全LED切り替えなどの施策を通じて、二酸化炭素の排出量削減を目指す。

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