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兵庫・西宮の2病院統合 アサヒビール工場跡に新病院、2022年度着工へ

新病院完成予想図

新病院完成予想図

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 兵庫県立西宮病院と西宮市立中央病院を統合し、アサヒビール西宮工場跡(西宮市津門大塚町)に新病院を整備する計画で、兵庫県と西宮市は2022年度に建設工事を始める。

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 移転発表から10年を経て、ようやく新病院が着工する。旧工場が閉鎖されたのは2012(平成24)年8月。2011(平成23)年に市立病院の移転計画が持ち上がり、当初は2017(平成29)年春の開院を目指していた。その後、市長の交代により単独移転は白紙撤回され、県立西宮病院との統合再編構想に転換した。

 今年11月公表の基本設計によると、新病院は「(仮称)西宮総合医療センター」。国道2号沿いにある同工場跡地(3万8000平方メートル)のうち、西側の市有地2万6000平方メートルに建設する。

 建物は、病院棟(S造り地上11階塔屋1階建て、延べ5万4555平方メートル)、放射線治療棟(RC造り地上3階建て、延べ1228平方メートル)、救急ワークステーション棟(S造り地上2階建て、延べ382平方メートル)の3棟で、屋上にヘリポートを設ける。

 35診療科を標ぼうし、病床は5階~10階に552床(一般544、精神8)。市内と阪神エリアの高度急性期・急性期医療を担い、救命救急センターとしての役割も果たす。感染症患者専用の入り口・エレベーターや陰圧設備を備えた専用診察室を整備するなど、感染症対応機能の充実も図る。

 総事業費は概算で386億円。内訳は建設費が247億円、医療機器整備費が70億円、用地費が55億円、設計監理費が14億円となる。

 開院は2025年度を予定している。

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