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西宮で子育てトークイベント「男性育休、夫婦のパートナーシップ」テーマに

「子育て家庭のリアルトークイベント」のゲストスピーカーと参加者ら

「子育て家庭のリアルトークイベント」のゲストスピーカーと参加者ら

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 西宮市大学交流センター(西宮市北口町)で12月5日、「子育て家庭のリアルトークイベント」が開催され、約25人が集まった。主催は兵庫県のまちづくりボランティア団体「阪神南地域ビジョン委員会」の「グローカル・ダイバーシティグループ」。

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 当日は「男性育休、夫婦のパートナーシップ、子育てのヒント」をテーマに、「ファザーリング・ジャパン関西」「働くママの朝活会 in 西宮」からゲストスピーカー3組を招き開催。それぞれが経験談とヒントを語った。もうすぐ2人目出産予定の夫婦や育休中の母親などが参加し、小学生の子育て中である石井登志郎西宮市長も訪れた。

 兵庫県立高校の教師である勝部尚樹さんは、妻と交替する形で合計1年4カ月の男性育休を取得。「実際に男性育休を取得してみて、子育ての中で母乳以外は男にできないことはないと感じた。ママ友が作りにくいことや、行政が行う検診の問診票に『パパは子育てを手伝ってくれますか?』の設問にモヤモヤした。まだまだ男性育休はマイノリティーと感じた」など、男性目線での気付きを紹介した。

 夫婦のパートナーシップについて、長島武徳さん・恭美さん夫婦は「昭和から平成、令和と、時代と共に働き方が変わってきているが、夫婦の家事分担の差は5倍もある。苦手な部分はファミサポなど他の人の力を借りて、気持ちの余裕を持つことが大切。ひとり時間や夫婦時間を積極的に取っている」と話す。

 塾講師の経歴を持つ近澤武生さん・麻美子さん夫婦は「宿題しなさいと言わないようにしている。勉強を嫌なものと刷り込まないのが重要。家事は生活そのものなので、お手伝いではなく『権限移譲』しよう」と子育てに関するヒントを伝えた。質疑応答では、参加者から積極的に質問が寄せられた。

 最後に「今日から取り入れたいこと」をゲストや参加者らが発表。「パートナーにありがとうを伝えていきたい」「苦手な部分はもっと頼っていきたい」などの意見が上がった。「いろいろな考え方があることを知られて良かった」という感想も。

 イベントの内容は尼崎市「ファシリ部」メンバーがグラフィックレコーディングで模造紙にまとめ、「見える化」した。画像は同委員会のフェイスブックページで閲覧できる。

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