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西宮発、電子書籍専門「西宮出版」-初タイトルは「働くママ」の共著

7月7日に発売された西宮出版の初タイトル『ママの「働きたい」をかなえる通勤0分おうちオフィス』

7月7日に発売された西宮出版の初タイトル『ママの「働きたい」をかなえる通勤0分おうちオフィス』

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 株式会社ICC(西宮市高須町、TEL0798-61-7676)が7月7日、西宮電子書籍を専門に手掛ける「西宮出版」を立ちあげ、その初タイトルとなる『ママの「働きたい」をかなえる通勤0分おうちオフィス』を出版した。

著者の熊田美佐さん

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 企画・立ち上げに携わった同社社長の林拓真さんによると、電子書籍は出版にかかるコストが無料で、印税が最大7割にもなり、大手通販サイトなどで通常の紙書籍と並べて販売できるというメリットに着目。コストをかけずに地域をPRする試みとして出版レーベルの立ちあげを決意したという。

 初タイトルは子育てをしながら在宅ワークをこなす「ママ起業家」の熊田美佐さんと中村佳子さん。熊田さんは市内在住で自身が子育て期間中に働きたくても働けなかった経験から、「働きたいママ」の新しいワークスタイルとして自宅の一部分にワークスペースを設ける「おうちオフィス」を実践している。

 著書では、自身の経験を事例に、前半はなぜ「おうちオフィス」が必要だったのか、仕事への想いとともに語る。後半は熊田さんの自宅を「おうちオフィス」に変身させたライフオーガナイザーの中村さんが、雑然とした納戸がどのようにして働きやすい空間に変貌を遂げたのかを写真を多用して解説する。

 7月7日の発売初日には、通販サイト「アマゾン」の「暮らし・健康・子育て」カテゴリで1位を獲得。キンドル本全体のランキングでも6位にランクインするなど売れ行きも好調という。
熊田さんは「出版前も出版後も、たくさん人から応援してもらった。本を読んだ人が『私も背中を押されて何かやってみようと思った』と感想を聞かせてくれたことは自分にとって大きな喜び」と話す。

 中村さんも「電子書籍で思いを形にしたことで、自分のメンタルが大きく変わった。住まいを変えるということは見た目だけじゃなく、住まい方や暮らし方全体を変えていくということを伝えられればうれしい」と笑顔を見せる。

 同サービスの提供内容は電子書籍の出版に必要な添削、表紙作成、弁護士によるリーガルチェック、販売プロモーションなど多岐にわたる。林さんは「西宮は観光資源も多く、住みたい街ランキングでも1位になるなどコンテンツは充実しているのに、その魅力の発信が不十分。街の魅力を語ったり、西宮で頑張る人が夢をかなえたりするきっかけとして電子書籍の活用を広められれば」と意気込む。

 「今は紙媒体として発行されている観光案内や地域情報も電子書籍化すれば、もっと低コストで多様なニーズに応えることができる。電子書籍とインターネット、ソーシャルネットワークの相性は抜群なので、紙媒体では届けることがなかった層にも幅広くリーチすることもできる」と期待を寄せる。

 同書は7月9日まで99円で販売。7月10日以降は250円で販売する。

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