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甲子園口のトイロロ保育園 病児・病後児の保育料を値下げ、働くママを応援

左から、職員の宮崎さん、大芝さん、長谷川さん、山口さん、勝浦さん、辻本さん

左から、職員の宮崎さん、大芝さん、長谷川さん、山口さん、勝浦さん、辻本さん

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 JR甲子園口駅より徒歩1分の場所にある「トイロロ保育園」(西宮市甲子園口2、TEL 0798-68-0166)が1月、「コロナ禍で頑張る地域のママを助けたい」と病児・病後児の保育料を値下げした。

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窓が大きく明るい室内では、通常保育の12人の子どもたちが元気に過ごしている。メインの保育室とは別に病児・病後児保育専用の2部屋があり、看護師が常駐して保育を行う。 病児・病後児保育の定員は2人で、対象は0歳6カ月~小学6年生。同園の園児以外の子どもでも利用できる。病児・病後児保育料は、1時間まで=500円、1日=1,000円。利用は月曜~土曜(祝日含む)の8時30分~17時30分。

 「トイロロ」の園名は、おもちゃの「TOY」と「十人十色」を組み合わせた造語。園の運営を担う山口なつさんは「大切にしているのは働くママの一番の味方になること。それは、ママの笑顔が子どもの笑顔につながるから」と話す。
山口さん自身も、以前は出版社の編集者として働きながら子育てをしてきた。週末のふとん持ち運び、急な発熱時の対応など、当事者として感じてきた苦労を元に、公立ではできない働くママ目線での細やかな配慮を保育の現場に生かしている。例えば、子どもが園で発熱した時、「看護師が見ているから、ママ、安心して、ゆっくり仕事して来てね」と声を掛けるという。ママが不安な気持ちや職場で申し訳ない気持ちになっていることに寄り添う声掛けだ。

 他にも、布団ではなく昼寝用コットを使うことで送迎時の荷物の負担を減らしたり、スマホアプリ「キッズリー」導入で手書き連絡帳による負担を減らしたりするなど、さまざまな工夫で働くママをサポートする。

 園には保育士の他にも、看護師、栄養士などプロフェッショナルな人材が集まる。専門スキルを生かしながら「全体がチーム」として動くことを大切にしている。職員の辻本さんは「ママのため、子どものために、日々何かできないかな、と思いながら働いている」と笑顔を見せる。「働くママにとって最大の難関である子どもの病気時に、ぜひ当園を頼ってほしい」と山口さんは話す。

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