2003（平成15）年3月に惜しまれながら閉園した「甲子園阪神パーク」が3月2日、阪神甲子園駅前広場で一日限りのイベントとして復活し、多くの家族連れでにぎわった。

　甲子園阪神パークは、現在の「ららぽーと甲子園」の場所にあり、阪神電気鉄道が1929（昭和4）年7月から2003（平成15）年3月までの73年間にわたり運営していた総合レジャー施設。動物園、遊園地のほか、夏はプール、冬はスケートと、最盛期には年間135万人が来園。人気だった世界の珍獣「レオポン」の飼育展示や定番の大菊人形展など催事もある、年中にぎわいを見せ、桜の名所でもあった。

　今回のイベントでは「あ、懐かしの阪神パーク」として、当時人気だった象にちなんだふわふわドーム「ぞうさんのオウチ」や「メロディーペット」の遊具を展示したほか、思い出のポスターやパークの歴史を振り返る巨大年表パネルを展示した。

　企画を担当した阪神電気鉄道の上段光さんは「来場いただいた皆さまから『懐かしく楽しめた』などの声を多数頂きうれしい。阪神パークが閉園して20年がたつが、改めて、沿線の皆さまに愛されたテーマパークだったことを認識できた」と話す。