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障がい者施設の手作り商品を西宮市内のコープで販売

(左から)藤原理枝さん、高見沢正子さん、柴田圭一さん、山田和史さん

(左から)藤原理枝さん、高見沢正子さん、柴田圭一さん、山田和史さん

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 コロナ禍で受注や販路が減った障がい者就労支援施設の手作り商品を、一般社団法人「ジョブステーション西宮」が「コープ西宮南」(西宮市今津社前町8)などで販売する。

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 西宮市内の約40の障がい者就労支援事業所が会員登録しているジョブステーション西宮は、地域で暮らす障がい者の収入アップと安定を目指し、共同受注窓口として仕事の振り分けや手作り商品の受注促進、事業所オリジナル商品の販路開拓、企業・官公庁などからの外注業務の受託に取り組んでいる。

 しかし、長引くコロナ禍の余波が及んできた。

 2014(平成26)年から「モノづくりHappyステージ」として月に1度、西宮市内の3店舗で販売場所を提供する「コープこうべ」でも昨年の3月~7月は自粛のため販売はやむなく中止に。地域の祭りやイベントなども無くなり、菓子や手土産の注文が激減したことで障がい者の工賃が下がり、やりがいを失う事態が起きた。

 ジョブステーション西宮事務局長の柴田圭一さんと、同事務局の藤原理枝さんは「何か代わるものはないか…」と、政府から配られたマスクを寄付で集めリメークマスクを作って販売するなどして「どうにか手を打ってきた」という。そうした現状を聞いた「コープこうべ」の山口一史理事長は「店はモノを売るだけじゃない」と県下全域の店に販路拡大を呼び掛け、2月・3月の期間限定で「つながるマルシェ」を開催することになった。西宮市では、「つながるマルシェ×モノづくりHappyステージ」という名前で展開する。

 「施設で働く障がい者の作業収入の平均は月額1万5,000円程度。危機の際は社会の弱者と呼ばれる人たちにしわ寄せが行くことを痛感し、何とか守りたい」と柴田さん。藤原さんは「作り手とお客さまが直接売買することを重視している。作業所ごとにファンがいる。オリジナル商品を楽しみに買いに来てくれるリピーターもいて、それがやりがいにつながっている」と笑顔を見せる。

 開催日によって異なるが、手作りしたクッキー、パン、おにぎり、総菜、手芸品、手作りマスクなどの商品が並ぶ。刺し子のバッグやペンケース、ブックカバーなどを制作する夙川さくら作業所の職員・高見沢正子さんは「時間をかけて一針一針細かく丁寧に仕上げた作品はどれも評判がいい。ホームページでも販売しているので、ぜひのぞいてほしい」と商品をアピールする。

 2月に売り場を提供した「コープ西宮東」(小松北町1)の山田和史店長は「販売する場ができると作業所でも仕事になる。自立できるきっかけは人との関わりで、まずは知ってもらうこと。店の大小はあるが、コープこうべとして組織活動する中において、一人一人がお互いを思いやり共存できることが大切で、この場が街のコミュニケーションを取る接点の一つとなり、生活の基盤作りの取っ掛かりになれば」と話す。

 5日のコープ西宮南に続き、11日=コープ甲子園口(二見町)、26日=コープマリナパーク(西宮浜4)で開催。4月以降は通常の「モノづくりHappyステージ」として継続し、月1~2回の開催を予定している。

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