西宮市内で路線バスを運行する阪神バス(尼崎市)が3月23日、ダイヤ改正を行った。主に西宮市内にある路線を対象としたもので、新経路の運行開始と停留所の新設、経路の変更も行った。
ダイヤ改正で新設されるのは、JR甲子園口から小曽根線経由で武庫川団地や高須東、鳴尾浜を結ぶ路線。新たに「小松西町」の停留所も開設する。鉄道踏切が撤去され、道路整備が進んだ小曽根線経由でJR甲子園口と鳴尾浜、武庫川団地方面を結ぶことで、これまで直通していなかった国道2号線から43号線間のアクセスを確保し、利用者増を図る。従来の甲子園筋経由で阪神甲子園を通り国道43号線や臨港線を通るルートに比べ5分から7分の時間短縮となるほか、週末を中心に見られる「ららぽーと甲子園」周辺の渋滞緩和も見込む。
阪神西宮と阪神甲子園を臨港線経由で結ぶ路線では、経路変更を実施。西谷町経由から、新設する「今津港町」停留所経由に変更する。これにより、これまで県営西宮真砂高層住宅や今津浜パークタウンから停留所までの距離が近くなり、市役所や鉄道駅への利便性向上が見込まれる。西宮尼崎線(阪神甲子園~阪神出屋敷~阪神尼崎間)の運行は休止する。
同社業務部の舟尾一馬さんは「今回のダイヤ改正に伴い、鉄道駅等への新たなアクセスが確保され、周辺にお住まいの方の利便向上につながるものと思う。JR甲子園口と鳴尾浜、武庫川団地間をご利用される方には、速達化によりさらに便利になると思うのでぜひご利用いただきたい」と話す。