2012年ロンドンオリンピックへ短距離走日本代表として出場した江里口匡史さんが3月19日、西宮市を拠点に活動する硬式野球チーム・関メディベースボール学院(甲子園七番町)に所属する球児たちへ走り方の指導を行った。
江里口さんは2009(平成21)年から、日本インカレ100メートルで77年ぶり2人目となる4連覇を飾り、ロンドンオリンピックでは4×100メートルリレーで第2走者を務め、4位入賞を果たしたスプリンター。2018(平成30)年に現役を引退。現在は、そのメソッドを、陸上競技にとらわれず、後世へと伝えている。
「2年ほど前に(関メディベースボール学院・総監督の)井戸伸年さんと知り合ったのがきっかけで、お手伝いをさせてもらった。陸上と野球、競技の垣根を超えて経験を伝えている、交流しているということはとても大切なこと」と話す江里口さん。短い距離を走る中で最大限のパフォーマンスを引き出すために必要な体の使い方を、スキップやジャンプなどの簡単な動きの中で伝えた。
軽やかながら速いスピードで目の前を横切る江里口さんのスキップを見た球児たちは「おおお」と口々に発し、目を丸くし、オリンピアンの直接指導に熱心に聞き入っていた。
同学院中等部は、昨年末に阪神甲子園球場(甲子園町)で開催された「第17回タイガースカップ2021~中学生硬式野球・関西No.1決定戦~」で準優勝を果たした強豪チーム。多くの選手を強豪校へ輩出している。