学校に行きづらい中高生向けの居場所「IROHA（イロハ）らぼ」の運営が始まったて3カ月がたち、12月7日には新たにボードゲームの取り組みが始まった。運営はNPO法人「みやっこサポート」（西宮市西田町、TEL 0798-81-5301）。

　同NPOは福祉情報サイト「ささえてネット」を運営するほか、「自主学習スペース」「みやっこ食堂・弁当」「フリースペースIROHA（不登校の子ども向け）」など、子どものサポートを多数手掛けている。

　今年9月3日、「楽しく学ぶ場」として「IROHAらぼ」を開講。料理・舞台衣装制作・陸上など幅広いテーマを提供。子どもたちは自分の好きなテーマを選んで参加でき、レストランのシェフや陸上コーチらプロ講師から直接学ぶことができる。

　当日は小中学生3人が参加。サポートスタッフとして参加した白石陽子さんは「子どもたちが夢中で楽しんでいた。ボードゲームは大人も子どもも横並びの関係で、個人戦も団体戦も楽しめ、コミュニケーションが自然と取れるのが魅力。『IROHAらぼ』は子どもたちにとって、すてきな第三者との出会いにもなっている」と話す。

　同NPO理事長の中島恵美さんは「学校に行きづらい子どもたちは、家の中で親子共に煮詰まってしまうことが多い。週1回でも思いきり遊んで楽しめる『安心安全な居場所』があることで、心のガソリンが満タンになって元気になれる。小学生は楽しければ来てくれるが、中高生は好きなことや興味のあることを楽しく学ぶ場が必要だと思い、今回の取り組みを始めた」と話す。

　「今後は子どもたちが自主的に実施する企画や『子ども会議』なども実施していきたい。興味があるテーマがあれば、ちょっとだけでも来てみてほしい」とも。

　開設は火曜日で、午前の部＝10時30分～12時、午後の部＝13時～14時30分半。
費用は1部500円＋材料費。