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西宮神社から獅子舞をオンライン中継  多世代で伝統文化つなぐ

西宮神社若えびす獅子舞保存会」のメンバー

西宮神社若えびす獅子舞保存会」のメンバー

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 「西宮神社若えびす獅子舞保存会」は10月30日、萬福寺(大阪市西区)で開催された和文化イベント「Nipponを見て候う(そうろう)」で獅子舞をオンライン中継で披露した。

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 同イベントは、和文化発信プロジェクトなどを手掛ける「Irodorilabo(イロドリラボ)」の代表、足永美樹さんが主催。「日本の文化を学び、つなぎ、伝えていく」ことを目的とし、今回が2回目の開催となる。当日は日舞体験、つまみ細工やテーブル茶道などのワークショップを開催し、その一つとして獅子舞をスクリーンで上映した。

 獅子舞は「道中(どうちゅう)」で始まり、「宮参り」「新短(しんたん)」など6つの演目を披露。「アマビエの舞」では、「悪疫退散(あくえきたいさん)」などと書かれた約3メートルの高さの竹道具を使い、新型コロナウイルス感染症など疫病の収束を祈願した。七五三詣りで同神社を訪れた多くの家族連れが足を止めて観賞し、着物をまとった姉妹が頭を下げて獅子に頭をかんでもらう姿も見られた。

 かつて西宮神社には獅子頭2柱が保存されていたが、遣い手がいないために50年以上舞うことはなかった。2019年8月、50年ぶりに「若えびす獅子舞保存会」として再興。10~60代の幅広い世代のメンバーが在籍し、子育て中の母親も多い。

 高校生の息子と共演した細井泰江さんは「獅子舞を始めたことで、地域の方との触れ合いができてうれしい。日常の中でも日本の文化に興味を持つようになり、子育て中心だった生活から視野が広がった。これからも伝統文化を皆さんに伝えていきたい」と話す。息子の晟慈さんは「獅子舞の面白さは、かっこよさだと思う」と笑顔で話す。

 同会は月3回程度、西宮神社(西宮市社家町)の社務所2階で稽古を重ねており、新規メンバーも募集している。毎月1日の11時から、西宮神社境内で獅子舞奉納を披露し、無料で観覧できるようにしている。

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