第25回全国高校女子硬式野球選手権大会の決勝戦が8月23日、阪神甲子園球場(西宮市甲子園町)で開催される。8月1日につかさグループいちじま球場(丹波市)で準決勝2試合が行われ、神戸弘陵学園高校(神戸市北区)と高知中央高校(高知県高知市)が決勝へと駒を進めた。
史上最多の40チームが参加した同大会は7月24日に開幕。全国の女子高校球児が丹波市に集い、甲子園への切符を懸けて熱戦を繰り広げた。
準決勝1試合目は、神戸弘陵学園高校が京都両洋高校(京都市中京区)との『関西対決』を制した。1点を追う神戸弘陵学園高校は6回2死の場面で、打撃好調な代打・森田凛々選手選手(2年)から4者連続安打で逆転に成功。ここまで最少失点に抑えていた先発の日高結衣選手(2年)に代わりエースの島野愛友利選手(3年)が7回を無失点に抑えて勝利した。
主将の小林芽生選手(3年)は「お世話になった方を甲子園の舞台へ連れていくことが恩返し。(甲子園でも)今日のように思い切ってプレーしたい」と笑顔を見せた。
準決勝2試合目は、高知中央高校が秀岳館高校(熊本県八代市)との一戦に勝利した。高知中央高校は3回に細川美彩輝選手(1年)の右前打で1点を先制し、4回にもさらに1点を追加。5回に失点したが先攻逃げ切りで勝利した。
完投したエースの和田千波留選手(2年)は「みんなでまだ野球ができるんだなと感じた。相手のチームより倍、試合を楽しめたと思う」と話し、決勝戦までさらに厳しい練習メニューをこなし調整を行う予定だ。
神戸広陵学園高校男子硬式野球部を2度甲子園へ導いた名将・石原監督が率い6度の全国制覇を誇る神戸広陵学園高校と、創部3年目で1・2年生がチームの大多数を占める新鋭・高知中央高校が、決戦の地で激突する。