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芦屋の仕立て専門店、コロナ禍で利用客増える 着物をドレスなどに

店主の近藤いづみさん

店主の近藤いづみさん

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 コロナ禍で、着物のリメークや洋服の仕立てを手掛ける専門店「La遇(らぐう)」(芦屋市浜町、TEL 0797-32-0700)を訪れる客が増えている。

コロナ禍で自宅滞在時間が長くなったころから、店主の近藤いづみさんは「今は出掛ける場所が無いけど、捨てるには忍びないから洋服に仕立ててほしいと言って、着物や帯を持って来店する人が増えた」と話す。着物は今も、嫁入り道具として親が娘に持たせる風習がある。しかし、生活様式の変化とともに日常で着物を着る機会は減り、正月や成人式、卒業式などの行事以外に、その姿を見ることが少なくなっているのが現状。「一昔前まで着物は財産だったが、今は違ってきている。娘のためにあつらえてくれた親の心や、母から娘に受け継がれたものを生かしてあげたい」とも。

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 同店が着物のリメークを始めたのは、顧客が処分に困った着物を持って来たのがきっかけだった。以来、縫製スタッフ3人と共に、着物をリメークしたオリジナルドレスやおしゃれ着などを手掛けている。幼いころから造形が好きだった近藤さんは美大卒業後、テキスタイルデザイナーとして勤務し、その後、メーカーの企画室で洋服や雑貨のデザイン・企画に携わった経歴を持つ。そのキャリアを生かし、依頼客が持参した着物に対する思いや、洋服に生まれ変わる期待とこだわりなどを細部にわたり聞き出してデザイン画を作り、依頼客と確認しながら採寸・仮縫いをして、本縫いへと作業を進めていく。

「阪神間の女性は普段からおしゃれでセンスのいい人が多く、先日も90歳になる婦人にお越しいただいた。中にはハイブランドの服を持参して、これをコピーしてほしいと言うお客さまがいるなど、いろいろな発想があって面白い」と、近藤さん。

 出会いを大切にしたいという思いから名付けた店名「La偶(らぐう)」。顧客は芦屋市内だけでなく、隣接する西宮市や神戸市東灘区、大阪にまで及ぶ。「ここは洋服を売っているのではなく、楽しい時間を提供する場所。コロナで沈みがちな今だからこそ、洋服を通して何か力になれたら。リメークにはやぼったいイメージがあるかもしれないが、スッキリきれいに仕上がる」と利用を呼び掛ける。

 着物リメークの価格は、ブラウス=2万3,000円~、スカート=2万2,000円~、ワンピース=3万9,000円~、ドレス=7万円~など。

 営業時間は10時30分~18時分。火曜定休(月曜不定休)。

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