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西宮で能と茶道のコラボ公演 伝統芸能の新境地に挑戦

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西宮で能と茶道のコラボ公演 伝統芸能の新境地に挑戦

能楽観世流シテ方の上田宜照さん(左)と古儀茶道藪内流隨竹庵福田竹弌(ちくいつ)さん(右)

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 西宮・夙川の能楽堂「瓦照苑(がしょうえん)」(西宮市相生町、TEL0798-73-8856)で3月19日、能と茶道のコラボレーション公演「幻點(げんてん)」が開催される。

舞台で能の謡と茶道の点前を同時に披露

 企画したのは能楽観世流シテ方の上田宜照(よしてる)さんと古儀茶道藪内流隨竹庵福田竹弌(ちくいつ)さん。2人は甲南中学・高校・大学の同級生。伝統を継承する立場として互いに意識していたものの、在学中はそれぞれの活動について深く話すことはなかった。5年前に大学のキャンパスで再会した際に意気投合。「新たな古典の表現方法はないか」と話し合い、能、茶の湯の芯を変えず、現代を生きる人に芸の本質を伝えるために能と茶の湯を同じ舞台で表現するコラボレーションイベントを発案し開催にこぎ着けた。

 イベントは1年間で6回行う定期公演とし、毎回テーマを設定。初開催となった1月15日の公演には約80人が来場。「船出」をテーマに、上田さんの「高砂」の謡に合わせて福田さんが台子点前で神前に茶を献じた。

 第2回となる今回は「桜川」がテーマ。謡「桜川」に合わせて「桜川写」の水指使い、茶わん「思河(おもひかわ)」に一服の茶をたてることで、子を思う母の心情を点前で表現する。謡と点前が同時に終わるなど、伝統芸能同士が同じ場所で技を披露するからこそ可能な連携が見どころで、能舞台で能の謡と茶の点前を同時に披露するほか、演目や茶道具を解説するコーナーも設ける。

 「現代において『伝統』と呼ばれるようになった能と茶の湯の『原点』にある人々の心を再発掘し、それを現代、そして将来の人々に受け継いでいく形を創造し続けていくことが、本当の意味での『伝統の継承』であると信じ、新たな概念で古典を表現すべく『幻點』に臨んでいる」と福田さん。

 上田さんは「能は700年近く、茶の湯は500年近く続いている。作者やそれに携わった人物が、どのようなことを考え、思い、形にしてきたのかを想像し推察することを、私は『先人との対話』と表現している。日常の喧騒(けんそう)を忘れ『先人との対話』に思いをはせてもらえるよう、工夫、趣向を凝らしているので会場に足を運んでほしい」と呼び掛ける。

 13時30分開場、14時開演。入場料は2,000円。

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