阪神・淡路大震災から20年目の1月17日に向けて現在、フェイスブック上で西宮市の男性が「黙とう」呼び掛けている。
「全国どこにいてもできる。2015年1月17日午前5時46分黙とうしよう」と呼び掛けるのは西宮市在住の岡本秀二さん。同呼び掛けには、1月15日現在で1万5千人以上が参加を表明している。
岡本さんによると、「震災20年の節目にみんなで思いを共有したい」と昨年12月初旬にフェイスブックのイベントページで友達を中心に参加を呼び掛けたところ、多数の人が共感。招待を受けた人がほかの人を招待することで今年1月に入って参加者が増え、現在もその数を伸ばしている。
岡本さんは震災当時、神戸市東灘区で被災。自宅が半壊し同級生、先輩、後輩など多くの知人を失ったという。「建物や道路は復旧したが、自分の心には今でもトラウマ(心的外傷)やフラッシュバックがある。20年という節目にこの事実から逃げず向き合い、受け入れて、震災を知らない世代に伝えていきたい」と話す。「自分たちは多くの犠牲の上に生きていると思う。この日の黙とうを通じ犠牲となった方々をしのびたい」とも。
フェイスブックページでは現在も黙とうへの参加を呼び掛けている。