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西宮・大谷美術館でコレクション展-「洋画の時代」、4テーマでひもとく

伊藤慶之助「フォントネ・オウ・ローズ」(1929年)[写真提供=西宮市大谷記念美術館]

伊藤慶之助「フォントネ・オウ・ローズ」(1929年)[写真提供=西宮市大谷記念美術館]

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 香櫨園の西宮市大谷記念美術館(西宮市中浜町、TEL 0798-33-0164)で現在、同館が所蔵する洋画のコレクション展「コレクションにみる 洋画の時代」が開催されている。

「裸婦」はフランスで客死した佐伯祐三の作品

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 同館は、実業家・大谷氏の邸宅と同氏所蔵の美術品を譲り受けた西宮市の肝いりで設立された公益財団法人が運営。約8000平方メートルの敷地内には、常設展示室のほか4つの展示室と回遊式日本庭園などを備える。

 主な所蔵品は近代絵画。フランスと日本2カ国の作家が描いた洋画と日本画を中心に約1000点が集まる。コレクション展で披露しているのは約70点。20世紀前半のパリで活躍したマリー・ローランサンが描いた「青衣の美少女」や西宮ゆかりの洋画家・伊藤慶之助の「フォントネ・オウ・ローズ」などを4つのテーマに分けて鑑賞することができる。

 「展示しているのは、大谷氏が好んだ穏やかで写実的な作風の絵画から、戦後の阪神間で試みられた実験的な抽象絵画まで」と話すのは、同館学芸員の枝松亜子さん。「(鑑賞では)大谷氏に始まり現在に至る当美術館コレクションの歴史にも触れていただきたい」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は10時~17時。料金は、一般=500円、高校生・大学生=300円、小中学生=200円。水曜休館。5月25日まで。4月26日と5月24日には、担当学芸員が展示作品を解説する「ギャラリーとーく」(両日とも14時~)も行う。

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