第3回にしのみやオペラが12月9日、西宮市民会館（西宮市六湛寺町）の「アミティ・ベイコムホール」で上演される。主催は西宮市文化振興財団・にしのみやオペラ実行委員会。

　モーリス・ラヴェル作曲「スペインの時」「子供と魔法」を2部構成で上演（フランス語上演・日本語字幕付き）。指揮は瀬山智博さんで、中村敬一さんが演出を手がける。合唱は事前公募オーディションで選抜された市民らによる「にしのみやオペラ合唱団」や児童合唱団が担当する。

　「地元である西宮で、市民に愛されるオペラを開催したい。地域活性化のためのコミュニティーづくりの一歩とし、オペラになじみがない方にも魅力を伝え続けたい」と、西宮市出身のソプラノ歌手・斉戸英美子さんが中心となって活動を重ねてきた「にしのみやオペラ」。2020年4月に発足し、今回で3回目を迎える。

　プレイベントとして、無印西宮ガーデンズ店でのアウトリーチコンサート等も開催し、より身近にオペラを感じてもらう工夫も行ってきた。

　斉戸さんは「オペラと聞くと、敷居が高い、値段が高い、難しそう、といったイメージが真っ先に出てくると思うが、そのイメージを脱却したいと挑戦している。オペラの魅力は何と言っても『総合芸術』。歌声はもちろん、演技、生演奏、衣装、プロジェクションマッピングなどの舞台美術も全て楽しんでいただけたら」と呼びかける。

14時15分開場、15時開演。