航海機器の開発などを手がける古野電気(西宮市芦原町)が10月15日、阪急西宮ガーデンズ(西宮市高松町)でトークショーを開催した。FURUNO公式アンバサダーの「さかなのおにいさん かわちゃん」こと川田一輝さんが、子どもたちに魚の生態や海の環境を守る大切さについて話した。
身近な海の魅力を伝えることで海を好きになってもらい守る行動につなげる「FURUNO海を未来にプロジェクト」を進めている同社。トークショーは、同プロジェクトの取り組みの一環。
川田さんは「ツッコミたくなるおさかなクイズ図鑑」と題して、クイズ形式で魚の生態などを楽しく解説。西宮の浜にも現れるスナメリの頭部には「メロン」と呼ばれる脂肪の塊があり、ソナー(音波で物体を探知する装置)の役割を果たしていることや、立ち泳ぎをするタチウオは魚群探知機に映ったり消えたりするため、漁師たちから「ユウレイウオ」と呼ばれていることなどを話した。
海洋プラスチックごみの問題についても説明。街で出たレジ袋などのごみが川を流れて海にたどり着き、海の生物が餌と間違えて食べてしまうことや、その生物を人間が食べてしまう可能性を取り上げ、「街のごみに、みんながちょっとしたアクションをするだけで、回り回って海もきれいになるし、自分自身を助けてくれることにもなる」と話した。
「みんながもっとお魚を好きになると、仲間が増えると海は絶対きれいになる」と川田さん。「大切なのはレジ袋が飛んでいったらどうなるだろうと考えられる優しい想像力。これからも一緒にお魚を守っていく、海を守っていく仲間として頑張りましょう」と呼びかけた。