全国の戎神社の総本社である西宮神社(西宮市社家町)で1月9日~11日の3日間、例年100万人を超える参拝者でにぎわう「十日戎大祭」が行われている。
西宮神社名物とされる「招福大まぐろ」の奉納が8日に行われ、今年は体長2.3メートル・重さ230キロの本マグロ。商売繁盛の願いを込め、さい銭を貼りつけると「お金が身につく」縁起物だが、今年も新型コロナウイルスの感染拡大防止のためアクリル板で仕切り触れることはできない。一方、10日早朝の「走り参り」で知られる開門神事「福男選び」は3年ぶりに復活し、開門時の午前6時には5000人の参拝者でにぎわった。
神社側は今年も「大福初詣」として、2月末日まで期間を延長した分散参拝も推奨している。
同社の吉井良英権宮司は「招福大まぐろに3年ぶりの福男選びの復活と、十日戎大祭の風情が戻り、大祭期間中は混雑が予想される。縁起物や福笹などは2月末まで授与するので、ゆっくりお詣りいただければ」と分散参拝を呼び掛ける。