西宮市内在住の歌手、山崎小夜子さんのピアノで、3年前の脳梗塞で後遺症が残る音楽家の母親が歌う「母と娘のクリスマスコンサート」が、山崎さんが指導する「西宮童謡をうたう会」年内最後の活動日となった12月21日、活動場所の用海公民館(西宮市石在町)で行われた。
「このコンサートは、音楽や歌がどれほどリハビリ力になるかを私の母から感じて知ってもらいたいと考えて行った」と山崎さん。母と娘のピアノ連弾もあり、会員のほとんどが参加し一緒に笑顔で合唱した。
山崎さんは、ジャズやオペラ、演歌など、さまざまなジャンルの音楽を歌う歌手。「世界を笑顔にしよう」といろいろな場所で歌いながら、ライフワークの酒造り唄の伝承活動を続け、同館でも指導などを行っている。
会員の一人は「27年続く、この会は山崎先生になって3年目。童謡唱歌の本を見ながら歌い、みんなのリクエストで花は咲くやエーデルワイスなどを練習する。誤嚥(ごえん)予防発声の指導もある。最後は必ず、今日もみんなで合唱した『ピアノはさようなら』で終わる」と話す。
同会は第3火曜の12時30分~15時30分、同館で練習している。