阪神タイガースWomenが6月20日、第17回全日本女子硬式野球選手権大会の出場権を懸けて阪神鳴尾浜球場(西宮市鳴尾浜)で淡路ブレイブオーシャンズと対戦し、5-0で完封勝利した。
田口真奈内野手が攻守で光る働きを見せた。1回裏の守備では、2021年侍ジャパン女子代表選手で淡路ブレイブオーシャンズの3番・星川あかり内野手が放った痛烈な当たりを捕球し3アウト。先発・植村美奈子投手の立ち上がりを支えた。
2回表ランナー1塁の場面では、初球をたたき右中間三塁打で先制。3塁ランナーコーチを務める野原祐也監督と大きなガッツポーズを交わした。相手先発の右腕・古谷恵菜投手は、田口内野手が2020年まで2年間所属した埼玉アストライアのチームメイト。「自分に対して初球は常に見逃すというイメージがついていたと思うので、あえて振りにいった」と話し、裏を突いた作戦の成功に笑顔を見せた。
4回に前田桜茄外野手と浅野桜子内野手の連打で3点を追加し、6回には左越三塁打で出塁した代打・蜜浦さくら内野手を田口内野手が犠牲フライで返した。
投げては植村投手が5回を投げて無安打3三振の好投。水流麻夏投手と坂東瑞紀投手の侍ジャパン女子代表リレーで難なく抑え、1安打完封勝利。いまだ公式戦では無失点のまま全日本女子硬式野球選手権への切符を手にした。
野原監督は「今日の試合はバントや逆方向へ打つ技術など課題もあったが、公式戦を通して成長している。選手たちは打つだけ投げるだけで悶々としていた状態から、練習試合などを通して自分たちの役割が分かってきた」と話す。
阪神タイガースWomenはこの日の勝利を受け、愛媛県松山市のマドンナスタジアムと坊っちゃんスタジアムで8月に開催される全日本選手権大会に参加する。昨年の第16回大会は新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止されたため、今年は2年ぶりの女王が決定する。