鳴尾浜に本拠を置き今年結成された女子野球チーム「阪神タイガースWomen」が4月25日、関メディベースボール学院(西宮市甲子園七番町)の中等部と対外試合を行った。
4月10日にチーム初安打を記録した主将の三浦伊織選手が、この日もチーム初安打となる二塁打を放ち1点を先制。2-0で迎えた5回表に関メディの5安打などで逆転を許したが、7回裏に阪神の打線がつながった。「自分が打席に立っているときに応援されるのはうれしい。だから(逆転されても)みんなで同じ方向へ向くように、負けている雰囲気を出さないようにと声を掛けた」という三浦選手に応じ、7者連続安打で3点を追加。5-4で勝利した。
前回の対外試合では抑えとして登板した左腕の植村美奈子投手が先発のマウンドへ。3回まで投げ被安打1、3奪三振の好投を見せた。「打者を詰まらせたり泳がせたり、思い通りに投球できた。男の子相手にこれだけできればいいと思う」
阪神は、5月16日開幕の「第12回関西女子硬式野球選手権ラッキートーナメント大会』」が初めての大会への出場となる。大会名の「ラッキー」は、阪神タイガース公式マスコットの名前を冠している。初陣は5月22日のWELFARE戦。
対戦相手の関メディは、元近鉄の井戸伸年GM・総監督や元女子プロ野球選手などが指導する野球教育専門の学校。中等部はヤングリーグに所属し、阪神甲子園球場のそばに位置している。中学生110人が所属し、昨年12月に開催された「第16回タイガースカップ2020 中学生硬式野球関西NO.1決定戦」ではベスト8に入る関西屈指の強豪チーム。
3月に開催された「第93回選抜高等学校野球大会」には、鳥取城北(鳥取)、敦賀気比(福井)、智辯学園(奈良)、京都国際(京都)の選手として、関メディ中等部OBが5人出場している。