西宮市は現在、市内を走る主要道路12路線の名称を公募している。

名称を募集する主要道路12路線

　「えべっさん筋」「酒蔵通り」など地域ゆかりの愛称を持つ道路がある同市。文教住宅都市宣言から今年で50周年を迎えたことを記念して、生活に欠かせない道路が今後も一層地域と結びついた親しみやすいものになるようにと、新たに主要道路に名称を付けることになった。

　名称に望まれるのは以下の通り。「親しみがあり、呼称しやすいこと」「地域性または歴史性を反映したものであること」「特定の個人・企業名、植物および動物名でないこと」「名称の末尾には、南北道路に“筋”、東西道路に“通り”を付けること」。名称のコンセプト（理由）などを添えて応募する。

　採用案は来年3月ごろの発表を予定しており、名称を表示した標識を交差点などに順次設置し、その普及を図る。対象区間は、市役所前線（国道171号線～みたらし通り）や山手線（県道大沢・西宮線～上ケ原八番町13番先交差点）など12路線。併せて、同市が募集する道路以外で名称を付けたい公道がある場合も、同様に応募も受け付ける。

　対象の12路線の中には甲子園球場の南側の高校野球の甲子園歴代優勝校の名前が記されたポールが並ぶ有名な道も。「道路は車や徒歩で通るだけでなく、待ち合わせや道を説明する時にも使われる日常生活に欠かせないもの。この機会に道路をより身近に感じてもらいたい」と同市土木局土木管理課の西巻さん。「まだ応募がない路線もあるので、たくさんの応募お待ちしている」とも。

　締め切りは11月30日。応募ははがき、ホームページ、電子メール、ファクスで受け付ける。詳細は同市ホームページで確認できる。