西宮の「仁川百合野町地すべり資料館」(西宮市仁川百合野町)で現在、シバザクラが見頃を迎えている。
同資料館があるのは、阪神・淡路大震災がもたらした大規模な地滑りが住宅地を襲った跡地。現在は、公園と資料館が整備されている。シバザクラは、犠牲者の霊を慰めるとともに震災の教訓を記憶にとどめようと、地元のボランティアグループ「ゆりの会」が2004年から植え始めた。
現在は高さ15メートル、幅100メートルの斜面いっぱいに約1万株のシバザクラが咲き誇り、訪れる人達の目を楽しませている。
同グループ副代表の岩城峯子さんは「この場所で大きな地滑りがあったことを知ってもらい、災害の教訓などを若い人たちにも伝えていきたい」と話す。
見ごろは4月末まで。