JR甲子園口駅のホームで現在、アスファルトの隙間からタンポポが顔を出し黄色い花を咲かせている。
タンポポが咲いているのは尼崎・大阪・北新地方面行きホーム。1日あたりの利用客約1万9000人が行き交うホームの柵の外側で、滑り止めのタイルとアスファルトのわずかな隙間から顔をのぞかせている。
1時間に最大25本の電車が発着する慌ただしいホームでは、花に目をやる利用客の姿はわずか。時には雨に打たれ風にさらされ、へしゃげてしまうこともある。へしゃげても持ち前の生命力で持ち直し、今日も冬空の下で咲き続ける。
「どうしてこんな所に?と目をパチクリした。春がもうすぐそこまで来ていると思ってうれしくなった。タンポポの頑張っている姿を見て自分も仕事を頑張ろうという気持ちになった」と駅利用客の阪本えみさん(西宮市在住)。
兵庫県内では2005年、相生市の歩道脇でアスファルトを破って大根が成長。「ど根性大根」として話題になったことがある。