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夙川の桜、マナー守ってお花見どうぞ-開花を前に西宮市が呼び掛け

阪神間有数の「お花見」名所として知られる夙川[資料写真]© Yasu

阪神間有数の「お花見」名所として知られる夙川[資料写真]© Yasu

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 桜の開花シーズンを前に西宮市が現在、市内を流れる夙川河川敷での「お花見マナー」改善を呼び掛けている。

例年、花見客が多数訪れ盛況を見せる

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 阪神間有数の「お花見」名所として知られる夙川。阪急苦楽園口駅近くに架かる「北夙川橋」(西宮市松風町)から河口近くを東西に走る道路・臨港線の「浜夙川橋」(下葭原町)までの約2.7キロの両岸に1700本ほどの桜が植わり、1990年には「日本さくら名所100選」の一つにも選ばれた。例年の開花シーズンは、3月下旬から4月上旬。シーズン中は、花見客が多数訪れ盛況を見せる。近年は、ゴミを置き去りにする不法投棄や夜間の宴会による騒音、行き過ぎた「場所取り」などによるトラブルが顕在化。河川敷一帯を公園として整備・管理する西宮市に苦情が寄せられるなど、マナーの改善が課題になっていたという。

 マナー改善を求めようと同市では、市公式ホームページ内に啓発コーナーを特設。阪急夙川駅東側でシーズン中の週末に実施する歩行者交通規制や夜間の花見禁止区域の告知に併せ、バーベキューなど火器を使う宴会の禁止やブルーシートを敷き詰めて場所を取る行為の自粛などを呼び掛ける。

 今年からは新たに、シーズン終了後の「宴会行為」を明確に禁止。騒音などに悩む河川敷周辺住民に対し、桜をめでる観光客へ一定の配慮を求める一方、花見との関連性が低い宴会を制限することで、シーズン外の環境改善をはかる考えだ。

 同市公園緑地課の薗頭淳一さんは「ホームページを参考に、誰もが気持ちよくお花見を楽しめるようにご理解とご協力をお願いしたい」と話す。

 3月22日現在、桜はつぼみがふくらんだ状態。25日ごろには、場所によってほころぶ姿が見られそうだ。満開の時期を挟み、落花を迎える4月14日以降は宴会を禁止する予定。

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