「プレラホール」(西宮市高松町)で1月9日、今年で20年目を迎える阪神・淡路大震災忌を前に当時被災した西宮出身の音楽家・中尾征爾さんがチャリティーコンサートを開く。
中尾さんは京都市在住のユーフォニアム奏者。1995年1月17日、7歳の時、西宮市内で両親・兄・弟と共に阪神・淡路大震災を経験した。当時3歳だった弟は、全壊した2階建ての自宅の下敷きとなり亡くなった。
震災後は母の実家がある京都市へ移住。中学生の頃、吹奏楽部で金管楽器のユーフォニアムに出会い魅力にとりつかれたという。高校卒業後は英国の王立ウェールズ音楽大学へ進学。演奏の腕を磨くと共に「ウェールズ人特有の郷土愛に接したことから、西宮を故郷として強く意識するようになった」と振り返る。
今回のコンサートにあたり、中尾さんは「震災20年を迎える今年、故郷へ何かを返せるとしたら、自分には演奏しかないと考えて企画した」と話す。「20年前に味わった恐怖や学んだ教訓、弟をはじめ、亡くなった人への思いなど震災にまつわる記憶の風化が叫ばれる現在、コンサートの開催が将来起こりうる自然災害への備えなどにつながることを願う」と来場を呼び掛ける。
19時30分開演。料金は、大人=3,000円、大学生・中高生=2,500円。小学生以下無料。コンサートの収益は全て「楽器 for KIDS」に寄付される。問い合わせは中尾さん(TEL 090-5894-4255)まで。