兵庫県立芸術文化センターと高松公園（以上、西宮市高松町）で12月21日、クリスマスイベント「にしきた×ナポリで恋するクリスマス」が開催される。主催は、同センター、にしきた商店街など阪急西宮北口駅を挟んだ東西南北の4団体から成る西北活性化協議会。「にしきたを音楽の街に」をモットーに、さまざまなイベントを開いている。

昨年のクリスマスコンサートで演奏を披露した管弦楽団

　翌年上演予定のオペラ作品にちなんで1つの国や地域をテーマに、前夜祭ならぬ前年祭として毎年12月に開く同イベント。来年7月にモーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」（同センター芸術監督の佐渡裕さんプロデュース）の上演が予定されていることから、今回は作品の舞台となるイタリア「ナポリ」と「恋」をテーマに据える。

　当日は、同センター1階のメーンエントランスにある大階段を客席にしたステージでフロアコンサートを行う。西宮北口の子どもたちによる合唱団、ソプラノ歌手の川口りなさん、同センター管弦楽団アンサンブルが出演を予定。「普段とは違い大階段を客席として使うため、出演者の後ろに美しいイルミネーションが見え、クリスマスの雰囲気を一層味わっていただける」と同センターの岡田さん。「出演者との距離も近いので、普段から足を運んでいただいている方だけではなく、初めて当センターにお越しの方にも気軽に楽しんでいただけるのでは」来館を呼び掛ける。

　同センター前にある高松公園には、チーズの入った「ナポリ風いか焼き」や「ナポリタンスパゲティ」「黒豆枝豆ピザ」などのテーマにちなんだ屋台が登場。「通常のイベントとは違うこの日限りのスペシャルメニュー。ぜひ食べに来てほしい」とアクタ西宮振興会の平野さん。併せて、餅つき大会や大道芸人によるバルーンパフォーマンスも行う。

　開催時間は、餅つき大会＝15時～、屋台＝16時～、フロアコンサート＝17時～。雨天決行。屋台以外は全て無料。