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西宮のNPO、丹波市の被災地にボランティア派遣-継続的な支援も

左から関西学院大学社会学部教授の関さん、日本災害ボランティが救援ネットワークの寺本さん、西宮社会福祉協議会の音川さん

左から関西学院大学社会学部教授の関さん、日本災害ボランティが救援ネットワークの寺本さん、西宮社会福祉協議会の音川さん

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 日本災害救援ボランティアネットワーク(西宮市櫨塚町2、TEL0798-34-9011)は8月21日、局地的豪雨による土砂崩れなどで甚大な被害を受けた兵庫県丹波市で活動する災害救援ボランティアの募集を始めた。

豪雨による被害で土砂に埋まる丹波市の民家

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 阪神・淡路大震災発生の2週間後に当たる1995年2月1日に前身となる「西宮ボランティアネットワーク」として発足した同団体。翌年には組織名を「日本災害ボランティアネットワーク」に変更し、1999年にNPO法人「日本災害救援ボランティアネットワーク」として法人格を取得した。以来、国内外の災害救援、復興支援、地域防災を進める災害NPOとして、西宮市を拠点に活動を続けている。

 8月16日から17日にかけて局地的な豪雨により被害を受けた丹波市の支援を行うため、8月19日、団体関係者が現地の市島町前山地区を視察。土砂崩れや川の氾濫で民家に大量に流れ込んだ土砂や丸太のかき出し作業を見てボランティアの必要性を感じ、救援ボランティアの派遣を決めて今回の募集となった。

 8月21日9時にボランティアスタッフの一般募集を始めたところ、昼過ぎには市内を中心として男女15人から応募があり定員に達した。

 今回の派遣は西宮市社会福祉協議会と共同で実施。8月24日早朝に西宮を出発し、現地では「丹波市災害ボランティアセンター」と連携し、土砂で埋まった民家の家具搬出、泥出し、清掃などの活動を16時ごろまで行う予定。

 「被災者の方の大変さを少しでも軽減できるような、人との関わりを大切にした『寄り添った活動』ができれば」と話すのは常任理事の寺本弘伸さん。「今回は局地的で甚大な被害。道路一本隔てただけで被害の度合いが全然違うので大雨の被害は予測がつかないので怖い。普段から避難する場所、経路、タイミングを自分自身で考えることが重要だと、あらためて感じた」と災害への備えの重要性も強調した。

 今後も被災地の状況を見て、継続的な支援を行う予定の同団体。現在、兵庫県丹波市、京都府福知山市の支援活動を展開するにあたり、ボランティア活動に対する支援金募集も併せて始めた。詳細はホームページで確認できる。

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