西宮経済新聞は、4月20日に行われた西宮市長選挙で当選を果たした今村岳司新市長に単独取材を行った。
1999年6月から4期15年にわたり西宮市会議員を務め、今回市長選挙に初出馬、初当選。今回、今村岳司事務所で、西宮経済新聞の質問に今村さんが答える形で取材を行った。
(1)「新市長になって何が変わるか」、(2)「乳幼児・こども医療費助成制度がなくなることを危惧する声」、(3)「みやたん」の3つについて質問し回答を得た。回答は全て趣意。
(1)の「新市長になって何が変わるか」について、「今村一人に何かできるわけではなく、西宮市役所全体で必要な施策を行うことになる。野球やサッカーのチームに例えるならば市長は監督で職員は選手。まずは選手が実力を発揮できる組織風土、強みを生かした戦術といった土台作りから始めなければいけない。そのためにまず市職員に対して自分の政策をゼロから伝え説明していく」「とっぴなことをするつもりはないし、そんなに簡単なものでもないので、最初から有効な施策がどんどん出てくるということは期待しないでほしい。必要な時間はかかるので、そのために4年の任期がある」「実行中のプロセスも含めて情報開示をしっかりと行っていくので、住民にも情報をしっかり受け取る努力をするように主張していく」と回答。
(2)の0歳児~15歳の医療費を市が助成する「乳幼児・こども医療費助成制度」については、「計画設計が重要。優先順位の高い政策と、1~2年以内に実施する必要がある緊急度の高い政策を同時に進めていく。行政がすべきでない施策、時勢にそぐわない施策に関しては見直しが必要。乳幼児・こども医療費助成制度に関しては、なぜなくなる心配をするのか分からない」と継続を示唆する。
(3)の「みやたん」に関しては「今村が何でもかんでも廃止するというイメージがあるのかもしれないが、そうではない。市の施策がしっかりと解決すべき問題を解決しているか見直すことが重要。みやたんは市民に愛されているし、市の盛り上げに大活躍している。みやたんファンは安心してほしいし、みやたんも安心してこれからも市を盛り上げてほしい」とエールを送った。
取材は終始和やかなムードで行われ、会話の中には「時期的に難しかったけど、本当は1月にあった、大好きなキングブラザーズのライブにも行きたかったんですよ」とプライベートな発言も飛び出し笑いに包まれるシーンも。
新市長としての任期は5月16日から4年間。具体的な公約は公式ホームページで確認できる。