イギリスやヨーロッパから輸入したアンティークな調度品が並ぶ「Tea room Emerald(ティールーム・エメラルド)」(宝塚市安倉南1、TEL 0797-84-2519)が6月23日で30周年を迎えた。
双子の店主、藤原一二美さん、クリンコース一美さんの母が海外旅行が大好きで、買い付けた家具や雑貨を置く喫茶店を1994(平成6)年に始めた。「母は口で指示するだけ。私たちと妹との3姉妹が、うまく乗せられて店を切り盛りしてきた。地元の人が来てくださるおかげでコロナ禍も何とか乗り越え、30年間続けて来られた」と姉妹は話す。
メニューの一番人気は、創業当初から提供している「アフタヌーンティーセット」(1,980円)。真ちゅう製のスタンドにロイヤルコペンハーゲンなどの皿を置き、手作りのケーキ、スコーン、サンドイッチ、山盛りのフルーツから成る。モーニングセットが終わる11時から17時まで提供する。
「イギリス文化に引かれた母が、ティースタンドをたくさん購入していた。母は12年前に亡くなったが、お気に入りだった食器を今も変わらず使っている」
ドリンクは、紅茶、コーヒー、ハーブティー、ジュースなど約60種類をそろえる。そのほとんどが、ランチ、ケーキ、スコーンとセットにできる。
客層は近隣住人らが中心だが、最近は遠方からの来店客も増え、土曜・日曜は38席の店内が満席になる時間帯もあるという。「全部手作りなので忙しいが、双子だから息が合う。これからも細く長く続けていきたい」と一美さん。
営業時間は8時~18時。