NPO法人「a little(ア・リトル)」(西宮市田代町)が発行する子育て情報誌「tomoni(ともに)」が3月で創刊1周年を迎え、編集部のあるコミュニティースペース「リトルハウス」で同18日、同NPO代表の坂口裕子さんが石井登志郎西宮市長に1周年の活動を報告した。
「西宮市未来づくりパートナー事業」を活用し、子育て中の市民ボランティアで制作している同誌。これまでに3回、累計2万部を発行してきた。子どもの絵が表紙を飾り、子育てに関するヒント、まちのお薦めスポットやイベント情報などを掲載。公民館・図書館・児童館など公共施設をはじめ、市内の小児科クリニックや店舗で配架している。
報告会に同席した乳幼児の母親は「地域の移動児童館で情報誌tomoniを読み、リトルハウスの存在を知った。赤ちゃん連れで気軽に集えることができるこの居場所の存在がとてもありがたい。情報誌がきっかけで、西宮の子育てに役立つ情報を知り、人とつながることができて良かった」と話す。
坂口さんは「子育てで忙しい人でも手軽に手にとってもらえるよう、紙で読める情報誌が作りたかった。西宮で官民ミックスの情報誌はtomoniだけ。『兵庫県子育て応援協定』のように、西宮でも『子育て応援企業』認定のモデルも、ぜひ検討いただけたら」と市長へ提案した。
説明を聞いた石井市長は「すごいバイタリティーに感服している。行政では手が届かない内容を、ぜひこれからも身軽に化学反応を起こしながら進めていってほしい」とエールを送った。