西宮市貝類館(西宮市西宮浜4、TEL 0798-33-4888)は2月24日、新しく「フウセンウミウシ」の展示を始めた。
同館は1999年5月にオープンし、14年目を迎える全国でも珍しい貝類専門の博物館。建築家・安藤忠雄さん設計のヨットの帆をイメージした外観で、海の中をイメージした青系統の色で統一された館内には2000種、5000点の貝を展示している。
フウセンウミウシは、丸い形をしたアメフラシと言われる貝殻のない巻き貝の一種で、同館研究員の渡部哲也さんがプライベートで訪れていた和歌山県串本町で偶然大量に発生していたのを見つけ展示用に採集してきたもの。「機嫌が悪い時には名前の通り風船のように膨らみ、水を噴き出しながらボンボン跳ね回るのが特徴」と渡部さん。「今年大量発生したからと言って来年も見られるとは限らない珍しいウミウシなのでお見逃しなく」と来館を呼び掛ける。
他にも「生きている化石」と言われるオウムガイやクリオネなどの生物も展示。毎週木曜と日曜の14時からオウムガイのエサやり体験を行っており、同館の名物にもなっている。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。水曜休館。観覧料は、一般(高校生以上)=200円、小・中学生=100円、幼児無料。