開場100周年カウントダウンイベントが8月1日、阪神甲子園球場(西宮市甲子園町)で開催された。
1924(大正13)年8月1日、日本初の本格的な野球場として誕生した同球場。2024年8月1日に迎える100周年の節目を前に、「阪神甲子園球場100周年記念事業」の一環として実施した。
西宮市在住の小中学生と保護者約4000人が参加し、ライトスタンドに「こうしえん・あと1年で・100年へ」のメッセージを人文字で表現した。99年前の同球場こけら落としで実施された、2500人の児童による「阪神間学童体育大会」にちなんだもの。
当日は、甲子園に3度出場し、現役時代8年間阪神タイガースに在籍した福留孝介さんがゲストとして参加し、同球場のエピソードを紹介。「野球少年として、甲子園球場でプレーすることは憧れ、夢だった。高校生の時に、この球場でホームランを打ち、甲子園のダイヤモンドを走る時間がすごくうれしかった」と振り返った。
「日本一、世界一の球場になっていってほしい。次の100年、野球に限らず、文化芸術やエンターテインメントなど、さまざまな分野の人が甲子園球場を目指す。そんな場所に進化していってほしい。子どもたちが甲子園球場で輝いてほしい」とも。
併せて、初代スコアボードの書体を再現したカウントダウンボードも披露。来年8月1日まで、2号門付近に設置するという。
親子で人文字に参加した小学3年の児童は「とても暑かったけど、みんなで力を合わせて人文字ができて良かった」と話していた。