関西No.1の大学野球連盟の座を争う「大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦」の決勝が6月26日、わかさスタジアム京都(京都府京都市)で開催され、関西学院大学(西宮市上ケ原一番町)が加盟する関西学生野球連盟の選抜チームが7-0で勝利。連盟創設40周年のメモリアルイヤーに12回目の優勝を手にした。
大会初日には12球団のスカウトがバックネット裏を埋め、将来のプロ入りが期待される選手も複数人出場。
関西学院大学の硬式野球部からは、主将で捕手の佐藤海都さん、プロ注目右腕の西隼人さん、内野手の髙波寛生さんの4年生3人をはじめ、執行大成さん(3年)、石井雄也さん(3年)、小川将信さん(2年)が選抜チームの一員として戦った。
阪神大学野球連盟選抜チームとの決勝で先発した西さんは、3回まですべて3者凡退に抑えるパーフェクトピッチング。スタメンマスクを被る佐藤さんの好リードのもと、4イニングを投げ、打者13人に対し1安打2三振と抑えてみせた。5回からは執行さんが継投し、3イニング2安打3奪三振の快投。関西学院大学生による好投リレーで、8回から他大学の選抜選手へとマウンドを譲った。
一方攻撃では、髙波さんが7番・ファーストでフルイニング出場を果たし3打数1安打。関西六大学野球連盟との接戦を制した1回戦でも、3点ビハインドの場面で同点へ繋がる適時打を放つなど爪痕を残している。2年生の小川さんも出場を経た今後の活躍が期待される。
春のリーグ戦では4位に沈み、2年連続春制覇を果たせなかった関西学院大学。しかし、チームを牽引する佐藤さんは次の大会へすでに気持ちを切り替えている。「(チームの)課題は明確なので、しっかりとそこを潰して秋のリーグ戦こそは優勝できるように。また、秋のリーグ戦を優勝すると今度は大阪市長杯が控えています。しっかり勝ち切って第一代表として神宮大会へ出場したいです」と決意を新たにした。
今大会で5リーグの頂点に立った関西学生野球連盟には、秋の神宮大会代表決定戦(大阪市長杯)のスーパーシード権が与えられる。
神宮大会に出場するためには通常だと3勝する必要がある。しかし、スーパーシードは代表決定戦から参戦し、1勝すれば第一代表として全国大会へ出場できる。代表決定戦に敗退しても第二代表決定戦に臨むことができ、全国大会出場への大幅な近道になる。秋のリーグ戦では、このスーパーシード権の座を関西学生野球連盟の6大学で争う。