リードあしや(芦屋市公光町)で3月22日、「あしや健康フェスタ2022」が開催された。西宮経済新聞、ケーエスケー、サンテレビジョンなどのメンバーから成る実行委員会が主催。
芦屋市では初めての開催となる同イベントでは「楽しく学んで、健康寿命を伸ばす」ことを目的に、ロコモ(「ロコモティブシンドローム」の略)やフレイルに関する講座や体操、色や香りの講座などが催された。
りんくう総合医療センター麻酔科・ノーリツ専属産業医である医師・安福宇希さんが「寝たきりにならないための予防学」を講演。生活習慣病を防ぐために健康診断結果をチェックすることの大切さや、フレイル予防の食事のポイントなどを解説。「健康管理費用はコストではなく投資。地域・家庭など、さまざまなコミュニティーで『健康行動』を広げていってほしい」と呼びかけた。
ロコモ講座では簡単にできるロコモ予防体操として、スクワット、のびのび体操、肘回しなどの体操を行った。そのほか、フレイル対策のセルフケアやウオーキングのコツを伝える講座もあった。参加した芦屋在住の男性は「とても良かった。最近足腰が弱ってきているので、運動を心がけている。このような取り組みはぜひ市でもやってほしい」と話していた。
「アロマデザイン芦屋」主宰の今井綾さんは「香りを用いたメンタルケア」について講演。ベルガモット、ローズマリー、マンダリン、兵庫県の県樹であるクスノキなどの香りを配布。参加者らは、それぞれの香りの違いを体験した。「香りは鼻から脳へ0.2秒で届き、本能に働きかけて自律神経を整えてくれる。ぜひ天然の香りを楽しんでほしい」と話した。色彩心理講座では、みらいラフター代表・田中久美子さんが「色を味方につけて笑顔で生きる」ヒントを紹介した。
企業ブースでは、各社が、ロコモ度テスト、血管年齢や肌年齢の測定など健康に関する内容で出展。フルート・バイオリン・ピアノのミニコンサートも開いた。
同実行委員会の矢下幸司さんは「ロコモ・フレイル予防から色、香り、音楽まで充実の内容となった。少しでも健康について楽しく考える機会になれば」と話す。