阪神タイガースWomenが6月27日、「第12回関西女子硬式野球選手権ラッキートーナメント大会」の決勝で大阪体育大学（大阪府熊取町）を11-3で下し、関西女王の座を手にした。

　同チーム創設初の公式戦である6月5日の対「WELFARE」（大阪府摂津市）戦を7-0（5回コールド）で圧勝し、準決勝の対「淡路BRAVE OCEANS」（淡路市）戦までを無失点で勝ち進んだ。さらに湖東スタジアム（滋賀県東近江市）で行われた決勝戦では、初回に公式戦初失点を記録するも、2回表の前田桜茄外野手、浅野桜子内野手、三浦伊織外野手の3連打を含む14安打の猛攻。大阪体育大学に最後まで逆転を許さず、今年1月のチーム創設からわずか5カ月でのスピード優勝を果たした。

　「阪神球団や支えてくれたいろいろな人へ感謝を伝えたい。優勝できて良かった」と安堵（あんど）した野原祐也監督。4月6日の阪神タイガース開幕戦で始球式を務めた左腕・植村美奈子投手が最優秀選手を受賞した。

　関西女子硬式野球選手権ラッキートーナメント大会は、関西地区の女子野球発展と技術向上を目的に毎年開催され、今年は関西女子硬式野球連盟に加盟している中学生以上の全27チームが参加。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出により、試合会場の再調整などのため5月22日の開幕を一度延期し、宣言下の6月5日に田辺スポーツパーク（和歌山県田辺市）で開幕した。

　主将の三浦外野手は「関西の優勝チームとして全日本でも頑張りたい。チームにとって初めての大会で、注目されている中で優勝できたことは自信になった」と日本一へ意欲を見せる。同チームは8月、愛媛県松山市で開催される全日本選手権大会へ出場する。