NPO法人「なごみ」(西宮市東鳴尾町)が7月13日、「ふるさと・きずな維持・再生支援事業」を利用した取り組みとして、福島県の特産品ブースを新たに設ける。
同事業は、東日本大震災や原発事故からの復興に当たり、「絆力」を生かし、行政ては手の届きにくい、きめ細かで継続的な支援実施を目的とした取り組み。同NPOでは7年前の立ち上げ当初から、宮城県女川町の復興支援として同町の特産品ブースを開設し、支援の輪を広げてきた経験がある。
同NPOが運営する「まちCefeなごみ」(同)では、特別メニューとして福島県産の果物ジュース(桃、リンゴ、梨など)を提供する準備をしている。福島県のニュースを知ることのできるコーナーも設ける。同NPO代表の田村さんは「おいしく食べてもらうことで、風化することなく少しでも思い出してもらえたら」と思いを込める。
今回の特産品ブース開設に当たり、関西学院大学4回生の銭谷早紀さんが卒業論文の一環で準備をサポートしている。銭谷さんは高校生のころから災害支援に興味を持ち、同NPOの不登校支援に関わったことをきっかけに、今回の協力につながったという。現在は福島県の中間支援団体であるNPO法人「がんばろう福島、農業者等の会」(福島県二本松市)、NPO法人「0073(おおなみ)」(福島県福島市)や観光協会と打ち合わせを重ね、準備を進めている。
7月17日の9時~正午に予定する、毎月恒例の「もっとほっとマルシェ」で福島県の特産品も販売する。銭谷さんは「エゴマごぼうや桃ジャムなど、福島県ならではのおいしい美味しい商品がたくさんある。ぜひ見にきてほ欲しい」と笑顔で話す。「日本一安全なものを提供したいと、福島県の生産者の皆さんはすごく熱心。常設でいつでも買えるので、おいしい福島県の特産品をぜひ食べてほしい」と田村さんも呼び掛ける。
営業時間は9時~16時。午後4時(日祝以外)日曜・祝日定休。