阪神タイガースの本拠地で、高校野球の聖地としても知られる阪神甲子園球場(西宮市甲子園町)で5月23日、球場を運営する阪神電鉄などによるウエディングフォトサービス開始を記念した招待イベントが行われた。
球場を婚礼前撮りの会場として利用できるサービスで、阪神電鉄、ベイ・コミュニケーションズ、レックが共同で企画。試合開催日程などを踏まえてあらかじめ設定された撮影会の日で希望を受け付ける。
利用者は、球場外観やスタンド、選手用ベンチ、グラウンド(人工芝部分のみ)を背景に撮影できる。球場での撮影や新郎新婦の衣装レンタル、新婦ヘアメーク・着付け、写真データの提供などを含む基本プランは1組30万円。別途オプションで、リリーフカーに乗っての撮影、メーキングムービーの制作などの相談にも応じる。
この日は、事前に公募したカップル約60組から選ばれた、大阪府在住の堀北勇人さん(27)、麻由さん(27)夫婦が招待された。勇人さんは、2011年春のセンバツ高校野球大会、夏の全国高校野球選手権大会に関西高校(岡山)から出場。弟2人も甲子園出場経験がある。
一方の麻由さんは高校時代、野球部のマネジャーをしていた。2人は昨年12月に入籍したが、コロナ禍で挙式や披露宴を開けていなかった。2人とも野球好きなことから、球場で写真だけでも撮れないかと考えていたところ、招待イベントのことを知り応募した。
2人は華やかな衣装に身を包み、家族らに見守られながら球場前やグラウンド、スタンドで撮影。勇人さんは「こんな経験はないのでとてもうれしかった。写真は一生の宝物にしたい」、麻由さんは「挙式がまだできない分、こういった形で思い出ができて、両親にもドレス姿を見てもらえてうれしい気持ちでいっぱい」と笑顔で話していた。
フォトウエディングサービスは5月28日、10月6日で撮影会が設定されているが、両日とも予約で埋まっている。問い合わせは、レックのラヴィ・ファクトリー神戸本店(TEL 078-321-0022)まで。