芦屋市内で日本語学習支援を手掛ける「こくさいひろば芦屋」が3月27日、海外の食文化を学ぶ「エリダさんのフォークとナイフの使い方レッスン」を、カフェ・ブーケ(芦屋市高浜町)に市民ら25人を集めて開催した。
当日は、日本とスペインの食文化の違いについて、来日9年目の芦屋市内在住スペイン出身の中学生、エリダさんが講師役となり、日本語で分かりやすく解説。家族のコミュニケーションには欠かせない食事前のおしゃべりの時間(アペリティフ)から、前菜とメインの食事作法まで、スペインの夕食スタイルを時系列で紹介し、現地とエリダさんのいとこに当たるスペイン在住のサシャさんともネットでつなぎ、つかの間の交流を楽しんだ。
参加した山村慎二さんは「食事中のエリダちゃんはとても姿勢が良く、それは背中に棒を当てられて背筋を伸ばすように教えられたからだというエピソードに、夕食はコミュニケーションのみならず、しつけの時間でもあることがもう一つの発見だった」と話す。
「こくさいひろば芦屋」では今後も、芦屋浜地区に暮らす外国人と市民との交流活動を続けていくという。代表の三宅真理子さんは「地域の私たちも外国人も共に学び合う中で、同じ地域住民として一緒にまちづくりに取り組み、こくさいひろば芦屋が地域の多様な人たちへ貢献していきたい」と話す。