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芦屋で中学生向け俳句講座 グーグルも活用、若い感性で表現

冬休み特別企画「短期集中俳句講座」に参加したみなさん

冬休み特別企画「短期集中俳句講座」に参加したみなさん

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 年末年始を挟んで行う中学生対象の冬休み特別企画「短期集中俳句講座」の年明け講座が1月11日、芦屋市立公民館(芦屋市業平町)で開講された。

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 会場には3人の中学生と芦屋川カレッジ俳句同好会のメンバーが参加。講師は前回に続き、俳誌「円虹」主催・ホトトギス同人・日本伝統俳句協会理事の山田佳乃さん。ナビゲーターは、公益社団法人虚子記念文学館理事の近藤六健さんが担当した。

 年末年始の大半を家でゲームなどをして過ごしたという中学2年生の中川一政さんと古川秀暉さん、楢原鈴菜さんが、年末年始に見た風景、体験などから詠んだ俳句を披露。「年越しに ふたりでジャンプ おめでとう」(楢原さん)、「すすはらい 急に宿題 はじめだす」(古川さん)、「教室の 外にきらめく 小米雪」(中川さん)など力作の発表に、山田さんも笑顔で指導。「小米雪という季語を知っているのが素晴らしい」との山田さんの言葉に、「キラキラ光る小さな雪を5文字で表現できないかとグーグルで調べたら、小米雪という言葉が出てきたので、これを使おうと思った。これからも、きれいなものを見たら、それをどう表現できるか考えていきたい」と中川さん。

 講座では、田中さんの「三人の 若き俳人 初句会」、近藤さんの「初旅や 遮断機の音 軽やかに」など、新春の句が詠まれた。講座終了後には、「頭の体操になる。いい季語が浮かんだら達成感が得られる。これからも続けていきたい」(古川さん)、「国語力が上がれば楽しくなってきた。続けてみたい」(楢原さん)などの声が聞かれた。近藤さんは「中学生の俳句は、大人が忘れてしまった感性を思い出させてくれる」と若い感性に感動したという。

「次回は夏休みに合わせて開きたい。友達にも声を掛けてみて」と参加を呼び掛ける。 

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