芦屋市民センター(芦屋市業平町)で12月5日、「バロックバイオリンでたどる音の旅~古楽器によるクリスマスコンサート」が開かれる。
バロック時代のスタイルを再現した楽器を使い、バッハ作曲「主よ、人の望み、喜びよ」、ビーバー作曲「ロザリオのソナタより-受胎告知」などのバロック時代の曲を演奏する。
出演は、芦屋市在住の大塚まゆみさん(バロック・バイオリン)と西村喜子さん(ビオラ・ダ・ガンバ)、脇山幹士さん(チェンバロ)の3人。いずれも関西を拠点に活躍する古楽器奏者。
バロック時代の楽器は現代の楽器と似ているが、異なる点が少しずつあるという。例えば、バイオリンの弦は現代の楽器では金属を使っているが、バロック時代の楽器は羊の腸を使っている。弓の形は狩猟用の弓の形に近い。ビオラ・ダ・ガンバはチェロのように足に挟み演奏するが、床に刺すエンドピンはなく、弦の数は6本・7本と多く、ギターのようにフレットがある。チェンバロは、優美な響きでかつては宮廷などサロンでの演奏の花形だったが、次第に大きな会場で大音量が求められるようになりピアノに置き換えられ、表舞台から姿を消したという。
近年では研究が進み、これらの古楽器を復元したり、当時の様式で演奏する動きが世界的に活発になってきたという。
大塚さんは「古楽器を見たり聴いたりしたことのない人にお越しいただき、近くで聴いて、その良さを身近に感じていただければ」と呼び掛ける。
14時開演(16時終演予定)。定員70人で、事前申し込み制。