宝塚映画の名作や宝塚ゆかりの作品を1週間にわたって特集上映する「宝塚映画祭」が10月30日、シネ・ピピア(宝塚市売布2)で始まった。
宝塚映画祭は今年で21回目。映画の街だった「宝塚」の記憶を後世に残していきたいとの思いから、今は無き宝塚映画撮影所で撮影された名作を特集している。
宝塚映画撮影所は旧宝塚ファミリーランド内にあり、東洋一ともうたわれたモダンな撮影所で、時代劇からミュージカル、人情喜劇、文芸大作まで多くの名作を生み出した。今年はその中から、宝塚歌劇全面協力で当時話題となった、雪村いづみ、寿美花代、朝丘雪路主演の「ジャズ娘乾杯」(1955年)やミヤコ蝶々主演「漫才長屋は大騒ぎ」(1958年)、仲代達矢主演「蟻地獄作戦」(1964年)など9本の宝塚映画の名作を上映する。
今年は宝塚ゆかりの偉人の一人、手塚治虫の93回目となる誕生記念日となる11月3日、手塚治虫の問題作を実子である手塚眞さんが映画化した新作「ばるぼら」(2019年)も上映した。
11月5日まで。