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三宮の老舗ジャズバー「Day by Day」、芦屋で営業再開 常連客が後押し

笑顔で弾き語る店主の緑ゆみ子さん

笑顔で弾き語る店主の緑ゆみ子さん

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 今年5月、新型コロナウイルスのあおりを受けて休業した三宮の老舗ジャズバー「Day by Day」が10月10日、長年の常連客の声に応え「Day by Day CCC」(芦屋市公光町)として営業を再開した。

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 店名に新たに追加されたCCCはカジュアル、カルチャー、カフェバーの略で、「昼でも夜でも、誰もが気軽に来て心からくつろげる空間を提供したい」という店主・緑ゆみ子さんの思いが込められている。日中は教室やレンタルルームとしても使え、夜はカフェバーとしてジャズが楽しめる。

 ジャズの街・神戸で34年の歴史を持つ「Day by Day」は、老舗ジャズバーとして、多くの人に愛されて続けてきた。しかし、コロナによる自粛で5月に休業を余儀なくされた。「あの時はもうこれで終わりにしよう…と本気で思った」と振り返る緑さん。店を閉めてしばらくは何もせず家にいたが、「どこかじっとしていられない気持ちがあった」という。そんな思いを抱える緑さんの元に、8月に入ると常連客や友人たちから「会いたい」と連絡が入り始める。「この物件が空いているから使ってみては?」「ここはどう?」などと空き店舗を紹介してくれたほか、店が決まれば家具や調度品から楽器に至るまでを、駆け付けた常連客らが「これを使って」と持ち寄り、瞬く間に再開の準備が整った。

 20歳の時、ジャズビブラフォン奏者の鍋島直昶さんのバンドで歌ったことがきっかけで歌手の道を勧められた緑さんはこれまで、大好きな歌と共に過ごしてきた。現在はプロアマ問わず歌の指導やウクレレなどの楽器指導も行っている。

 「人生にはいろいろなことがあるけど、ほんのひとときでもホッとする時間があれば元気になれる。自分が幸せになると人を幸せにできるから、ここに来て幸せなひとときを過ごしてもらいたい」と緑さん。店名の「Day by Day」は、日に日に良くなっていくようにという意味を持つという。そこに3つのCをプラスして、「気軽に来てもらい、カルチャーで刺激を受けてもらい、カフェバーでくつろいでもらい、自分を高めてもらえる場を作りたかった。私はすてきな大人たちがいた時代を生きたから、それと同じように若い人たちにしてあげたい」と、再開の思いを笑顔で話す。

 営業時間は13時~18時、19時~23時。カフェバーの料金は2,000円 会員3,000円(以後1,000円で利用可)。

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