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阪神電鉄がラッピング電車 日本遺産・酒どころ「灘五郷」をアピール

2~5両目には四季折々の日本酒の楽しみ方が描かれている(写真は冬)

2~5両目には四季折々の日本酒の楽しみ方が描かれている(写真は冬)

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 日本一の酒どころ「灘五郷」をアピールする阪神電車のラッピング電車「Go!Go!灘五郷!」第2弾の運行が10月13日、始まった。灘五郷酒造組合と阪神電鉄、西宮市、神戸市の4者から成る「『灘の酒蔵』活性化プロジェクト実行委員会」が主催する。

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 灘五郷は、西宮市の西宮郷と今津郷、神戸市の西郷・御影郷・魚崎郷の5つの郷の総称。現在は27の蔵元があり、全国の約25%に相当する量の日本酒が製造されている。6月には、灘五郷や灘の酒などにまつわるストーリー「『伊丹諸白(いたみもろはく)』と『灘の生一本(きいっぽん)』 下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷」が日本遺産に認定された。

 第1弾のラッピング電車は、実行委が発足した2017(平成29)年から約2年間運行。第2弾は12日、甲子園駅で1000系1編成(6両)がお披露目された。

 デザインは、第1弾に続きイラストレーターの山口哲司さんが担当。「四季折々の日本酒の楽しみ方」をテーマに、春は花見酒、夏は涼み酒、秋はひやおろし、冬はしぼりたてと、季節に合わせて日本酒を楽しむ猫がかわいらしいイラストで表現されている。

 車内には、灘五郷にある25の酒蔵のラベルや、「Go!Go!灘五郷!」のロゴなど32種のデザインが施された「菰樽(こもだる)」を付けるなどしたオリジナルつり革を設置。灘五郷の物語を紹介するポスターを掲出し、座席側面には「Go!Go!灘五郷!」のロゴマークをあしらう。

 山口さんは「日本酒の原料である米をネズミから守る、という意味合いも含めて猫をデザインした。電車に乗り、灘のお酒を飲んでみたいと思ってもらえたらうれしい」と話す。

 ラッピング電車は、本線(大阪梅田~元町)や阪神なんば線(尼崎~大阪難波)をはじめ、乗り入れる山陽電鉄線や近鉄奈良線などでも運行する。運行期間は約2年間を予定。

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