ホテルヒューイット甲子園(西宮市甲子園高潮町)で9月13日、「激論甲子園:緊急シンポ 獣医学と医学との共闘でコロナに対峙(たいじ)する」が開催された。主催は京都大学レジリエンス実践ユニット。
講演は、発起人の京都大学再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授、東京農工大学・水谷哲也教授、京都大学・藤井聡教授が登壇し、リモートで仙台医療センターの西村修一医師、北里大学・高野友美医師、東海大学・中川草医師が参加。コロナウイルス、呼吸器ウイルス、ゲノムの研究者が集結したほか、続く座談会には京都大学川端祐一郎准教授も加わり討論を繰り広げた。
新型コロナウイルス発生以降、誤情報が氾濫(はんらん)しインフォデミック(誤情報等で社会に影響を及ぼす現象)を引き起こしている今、冬に向けて来たる第3波の人的・経済的被害をミニマムにするためにも、コロナウイルス騒動の問題点を明確にし、専門家による正しい情報を知ることが重要と説く登壇者。基本として、「『目鼻口に触らない』『換気をする』『マスクをする』の3点を徹底することで感染は防御できる」と断言。「過敏になりすぎず、怖がらずに生活することが大切」と強く伝えた。
会場には関東からの来場者の姿もあり、用意した80席は満席となった。参加者からは「研究の経緯があっての説明に納得できた」(50代男性)、「踏み込んだ話が聞けて良かった」(40代女性)などの声が聞かれた。
座談会のアーカイブはユーチューブ「ニューソク通信社」で視聴できる。