兵庫県立総合体育館(西宮市鳴尾浜1)で1月13日、西宮市成人式「二十歳を祝うつどい」が開催された。
今年の新成人は1993年4月2日から1994年4月1日までに生まれた4445人の若者たち。昨年の4412人からの微増、この日は2899人が式典に参加した。今年の成人式のテーマは「証~7300日のキセキ~」。「歩んできた20年間の軌跡を振り返り、これまで支えてきてくれた家族や大勢の方々への感謝をかみしめてほしい」という思いが込められているという。
式典は甲子園口小若衆による和太鼓演奏で開演。国歌斉唱の後の式辞では「『苦大楽大』とは『苦しさが大きければ大きいほど、それを成し遂げた時の楽しさも大きい』という意味で、中学生の時に自ら考え、墨で清書し机に貼り、自分の支えにしてきた言葉」と自らのエピソードを交え、河野昌弘市長がエールを送った。「日本で初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士が西宮に住んでいる時に『中間子論』を発表した。『一日生きることは、一歩進むことでありたい』という彼の言葉は、諦めることなく常に一つ一つ努力を積み重ねて目標を達成することの大切さを私達に示しています」とも。
新成人を代表して、原口泰輔さんと楠本有佳子さんがあいさつ。「昨年は、富士山の世界遺産登録や2020年のオリンピック開催も東京に決まるなど、日本は世界から注目されている。国内だけでなく、世界に通用する人材も求められる」と展望を述べ、「社会の一員となるがまだまだ経験不足で思い悩み立ち止まってしまうこともあるが、今まで歩んできた7300日の軌跡を胸に世界へ羽ばたけるよう日々精進していきたい」と未来への抱負を話した。
併せて、同会場では東日本大震災義援金募金活動も行われ、3万6,305円の募金が集まった。