阪急阪神不動産(大阪市)と阪急阪神ビルマネジメント(大阪市)は11月9日、エビスタ西宮内のフードコート「STREET KITCHEN」にAIテクノロジーを用いたカフェ「Cave de Terreエビスタ西宮店 カフェロボット」を約3カ月の期間限定でオープンする。
カフェロボットはQBIT Robotics(東京都)が開発しUCCグループと共同で実現したシステムで、カメラを使ったAIロボットによるカフェシステムとしては国内初の試みとなる。
提供するドリンクの種類はブレンドコーヒー(280円)、カフェラテ、カフェモカ(以上320円)など10種類。券売機でQRコード付きのチケットを購入し、チケット読み取り口で提示すると、AIを搭載したロボットが、ドリップマシンのボタンを押す、カップを取り出す、豆をひくグラインダーにカップをセットする、ドリップが完了したらカップを取り出す、受け取り口にカップを置く、ドリッパーを洗浄するまでの一連の動作を自動で行い、無人でドリンクを提供する。
スペース内に設置された4台のカメラが利用客の顔を認識し、「近くで見るとすてきな髪型ですね。どこの美容院に行っているか教えてほしいな」「今日は甲子園球場でも行こうかな。誰か一緒に行く人はいないかな」など、利用者の性別、年代、表情に合わせて用意された約200種類のフレーズで話し掛ける。
QBIT Roboticsロボットシステムエンジニアの成田祥太さんは「男性か女性か、利用客との距離が近いか遠いかなどを判別し、発話や動作を変えることができるので、コーヒーの味わいだけでなく、エンタメ性も楽しんでいただければ」と話す。
営業時間は11時~22時30分。