タイを担いだ姿で知られる「えべっさん」(=えびす神)を祭る神社の総本社とされる「西宮神社」(西宮市社家町)で1月8日、恒例の「招福大まぐろ奉納式」が執り行われた。
1970(昭和45)年から続く年始行事の招福大まぐろ奉納式は今年で46回目。商売繁盛と大漁をつかさどる「えべっさん」にあやかろうと毎年、「神戸市東部卸売市場」(神戸市東灘区)が雌雄2尾の大ダイと大ぶりで形の良い本マグロとを選んで供えてきた。
今年のマグロは鹿児島産で、体長2.5メートル、重量は250キロ。刺し身にすると約1300人分になるという。1月9日~11日の十日えびす期間中には「招福大まぐろ」として公開され、縁起を担ぐ参拝客らの手で毎年、数万枚の硬貨が貼り付けられる。役目を終えたマグロは、お下がりとして関係者らに配るという。